熊本県知事 メッセージ
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熊本県知事
蒲島 郁夫
『日米がん撲滅サミット2020』の開催に寄せて、ごあいさつ申し上げます。
まず、がん撲滅サミット実行委員の皆様には、平成28年熊本地震からの復旧・復興、更には令和2年7月豪雨災害の発生にあたり温かいご支援をいただいておりますことに、県民を代表して心から感謝申し上げます。
本県は、4年前に発生した熊本地震からの創造的復興に全力を尽くす中、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により県民生活や県経済に深刻な影響が及ぼされました。更に7月の豪雨災害により多くの県民の生命と財産が失われました。かつてない大逆境の中にありますが、多くの皆様からの温かいご支援や励ましの声を力に変え、県民一丸となって、この難局を乗り越えていく決意です。
さて、がんは一生のうち約2人に1人の方がかかる病気と言われます。私自身も4年前に早期の胃がんが見つかり、内視鏡手術を受けた経験があります。がんは特別な病気ではないことを再認識するとともに、あらためて早期発見の重要性を実感しました。
がんの撲滅は、全ての人々の願いであり、これまでオールジャパンで取り組んでこられたムーブメントが、海を越えアメリカにも広がったことに敬意を表します。
本県では、平成30年に「第3次熊本県がん対策推進計画」を策定し、①がんを知りがんを予防する、②適切な医療を受けられる体制を充実させる、③がんになっても自分らしく生きることのできる社会を実現する、の3つの目標に向かってがん対策の充実に取り組んでおります。本県のがん検診受診率は全国平均より高く、男性の胃がん、肺がん、大腸がん、女性の肺がん、乳がんにおけるがん検診受診率は、国の目標値である50%を越えています。また、国及び県が指定する19の拠点病院と連携し、今後とも引き続き、県全体でがん医療水準の向上を図って参ります。
最後になりますが、本日のサミットが、お集まりのがん患者の皆様やそのご家族をはじめ、医療関係者などその支援者の皆様にとって、実りあるものとなることを期待いたしまして、私からのメッセージとさせていただきます。