厚生労働大臣メッセージ
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厚生労働大臣
加藤 勝信
「第5回がん撲滅サミット」の開催、誠におめでとうございます。
患者やご家族の皆様を始め、医療従事者や医学研究者及び各業界における企業の方々等がお集まりになり、本サミットが盛大に開催されることは素晴らしいことです。開催に御尽力された関係者の皆様に、深く敬意を表します。
我が国において、がんは、昭和56(1981)年から死因の第1位であり、生涯のうちに国民の約2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなっているなど、依然として、国民の生命と健康にとって重大な問題です。
このような状況を踏まえ、厚生労働省では、がん対策のより一層の推進を図るため、昨年3月に「第3期がん対策推進基本計画」を閣議決定したところです。今回の計画では、「がん予防」、「がん医療の充実」、「がんとの共生」を3本柱として掲げております。
がん予防については、がんによる死亡率の減少という目標を達成していくため、がん検診の利益と不利益も踏まえ、科学的根拠に基づくがん検診の推進や受診率向上、精度管理の更なる向上等に取り組んで参ります。
また、がん医療については、本年6月に2種類の遺伝子パネル検査が保険収載されました。こうしたがんゲノム医療の更なる強化を図るため、本年9月に新たにがんゲノム医療拠点病院を設置し、がんゲノム医療中核拠点病院及びがんゲノム情報管理センター等との連携を図りながら、引き続き、がんゲノム医療の提供体制の強化を図っています。
さらに、がんとの共生については、がん患者の就労支援の推進を図るため、患者の状況に応じた治療と仕事の両立プランを活用したトライアングル型サポート体制の構築を進めています。
最後に、本サミットの成功と本日お集まりの皆様方の今後ますますの御発展、御健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。