内閣総理大臣メッセージ
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内閣総理大臣
安倍 晋三
第3回がん撲滅サミットの開催、おめでとうございます。はじめに、医学の進歩に向けた皆様の毎日の取組に対して、心より敬意の念を表したいと思います。
我が国は、世界最高水準の平均寿命を達成し、人類誰もが願う長寿社会を現実のものとしてまいりました。一方、我が国は、欧米諸国、アジア諸国に先駆け、地球規模課題の一つである超高齢化に直面しており、健康長寿社会を実現することが大きな課題となっています。
このため、政府は、全閣僚からなる健康・医療戦略推進本部の下、医療分野の先端的研究開発や新産業創出等を推進し、健康寿命の更なる延伸に努めているところです。具体的には、医療分野の研究開発の中核組織である国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)では、基礎から実用化まで切れ目ない研究支援を一体的に行っており、がん研究にも注力しています。
がん対策については、本年10月にがん対策推進基本計画を見直し、①科学的根拠に基づくがん予防・がん検診の充実、②患者本位のがん医療の実現、③尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築を目標に掲げました。
この計画を踏まえ、いつ、どこにいても安心して納得できる医療や支援を受けられるよう引き続き取り組むとともに、ゲノム医療の関係者が参画する「がんゲノム医療推進コンソーシアム」を構築すること等により、がんを克服し、活力ある健康長寿社会を形成していきたいと考えています。
最後に第3回を迎えた本会合がご参加の皆様にとって実り多きものとなることを期待いたしまして私のメッセージといたします。