理念・開催概要・提唱者メッセージ
2023.04.21

世界がん撲滅サミット2023 in OSAKAの理念

世界がん撲滅サミット2023 in OSAKAの理念

~ 人類をがんから解放しよう! ~

『がん撲滅サミット』とは、2013年9月に身内に2人のがん患者がいる日本の作家・ジャーナリストの中見利男氏が、一向に大きく減らないがん患者死亡率を将来的にゼロにしていくために、医療をはじめ、政府、官僚、経団連などの各界に呼びかけて「オールジャパンでがん撲滅に向けて立ち上がろう」と提唱したことから始まったがん撲滅ムーブメントです。

この提唱活動によってパシフィコ横浜にて2015年6月9日に最高顧問、代表顧問主導の下、開催された第1回がん撲滅サミット(於:パシフィコ横浜)において皇室よりご来臨された高円宮妃殿下から『攻めなければ負けしかないなか、がん撲滅を目指すぐらいの意気込みは必須と感じます』との名誉あるお言葉を賜り、文字通りオールジャパンでがん撲滅に向けて乗り出そうという機運が高まりました。

ここで大事なことは『人類をがんから解放しよう!』という明確な意志を以て挑戦を開始することです。

~世界がん撲滅サミットの目標~

確かにがんは日々人間の体内に4000個~6000個発生しており、がん発症そのものをゼロにすることは困難だと言われております。しかし、大事なことは、副作用のない、持ち運びができて職場や自宅、旅先でも服用のできるリーズナブルながん予防薬を一刻も早く開発することです。

そのうえで、がん死をゼロに近づけようとする、たゆまない努力と、がんの早期発見、新しい治療法の開発及び創薬の実施が重要です。またがんを撲滅しようというアグレッシブな心を持つことでがんと診断されても積極的に生への希望を失わず、がんとの闘い、あるいは共存を目指して治療を実行することが重要です。

もちろん現在の標準医療が素晴らしいことは誰も否定しません。しかし標準治療絶対主義のように免疫療法やその他の治療法を叩くだけでは希少がん、難治性がんの患者の皆さんをがんから解放することはできません。逆に標準治療を頭から否定して免疫療法や新しい治療法こそ絶対に効く! と主張することも正しいことだとは思いません。

なぜなら、がん医療においては、すべての治療法は発展途上にあるといっても過言ではないからです。どんな治療法も絶対はありません。副作用や人によっては効かないこともあるのです。

こうしたなかで我々が重視するのは、個人個人に合った治療法を駆使する現実的ながん医療への改革です。

これまで『がん撲滅サミット』は8回の大会を開催し、政府、財界、医療界、がん患者、市民の方々など約7,400人の人々が全国より一堂に会しています。

おかげ様で第3回大会(於:パシフィコ横浜)では、今、話題の光免疫療法の治験開始に対しても後押しをさせていただいたほか、2019年5月21日に急逝された故・北島政樹先生の追悼大会として新たに世界で活躍する原丈人氏(内閣府参与、アライアンス・フォーラム財団代表理事)を大会長に迎えて第5回がん撲滅サミット(於:東京ビッグサイト)を開催。

それまでの小林久隆氏の光免疫療法及び出澤真理東北大学大学院教授のミューズ細胞の推進に続き、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授が開発したG47Δ(ウイルス療法)の実用化に向けた承認申請についても希少がんの患者の皆様のために後押しを開始。

また、すい臓がん、小児がんなど難治性希少がん撲滅のための『先端高度がん医療センター(仮)』構想の政府への提言活動など、具体的なアクションを起こすことができました。

さらに第5回大会直前の米国時間2019年10月29日にサンフランシスコで開催された『World Alliance Forum in San Francisco』(主催アライアンス・フォーラム財団)でも米国およびEU、アジアで活躍する医療者、研究者、ビジネスマンたちを前に提唱者の中見利男が「世界を変えよう! 人類をがんから解放しよう!」と米国でもがん撲滅を提唱。

これは大きな反響を呼ぶ歴史的スピーチとなりました。

同日、それを受けてがん医療の世界的権威でシカゴ大学プレシジョン医療研究所の所長マークJ.ラテイン教授によって『日米がん撲滅宣言』が格調高く読み上げられたのち、東京の地で開催された第5回がん撲滅サミットでも同様に宣言文書が発表されました。

これによって日本から始まったがん撲滅への挑戦が米国にも広がることになったわけです。

~日米両政府にがん医療改革提言書を共同提案へ!~

 そして2020年11月15日(日)午後1時より東京ビッグサイトにて『日米がん撲滅サミット2020』を開催いたしました。当日は新型コロナウイルスの脅威のなかで行われた本大会ですが、約400名(動員通算約5400名)の皆さんが熱心に耳を傾けメモを取っておられました。

当日は米国から前述のマークJ.ラテイン シカゴ大学教授、乳がんの世界的権威であるローラ・エッサーマン カリフォルニア大学サンフランシスコ校教授ほか世界のがん医療をリードする米国トップクラスの医療者、研究者がそれぞれリアルタイム・リモート参加、また事前収録などで対応くださいました。

もちろん米国チームを迎えた日本側のメンバーも彼らに劣ることのない文字通り世界的なリーダーたちでした。加えて2021年、上記のラテイン教授のチームと原丈人大会長、中村祐輔氏、中見利男氏らのチームで日米両政府にがん医療改革への提言書を共同で提出することになりました。

さらに私共の活動が実り、先の藤堂具紀教授が開発したウイルス療法G47Δの承認申請が2020年12月に行われ、12月28日(月)PMDAがこれを受理。さらに2021年5月24日(月)厚生労働部会によって承認の見通しが打ち出され、ついに6月11日(金)厚生労働省はG47Δを、脳幹グリオーマを対象として、これを承認いたしました。これはがんに応用したウイルス療法では世界初となる偉業です。

今後は藤原俊義教授(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器外科学)が取り組んでいらっしゃる食道がん・ウイルス療法のご支援を行うなど、日本をG47Δやテロメライシンなどのウイルス療法先進国にしていくために、さらに鋭意努力して参ります。さらにMuse細胞のデータ改悪問題においても中見利男氏が厚労省と協議。結果として相手先企業に対して、早期のデータ開示を促すことや解約に向けた動きをスムーズに行うことが決まり、医療全般の諸問題解決に対してアクションを起こすことができました。

このように、より患者に、より負担のないがん医療の世界を構築するために我々は前進を開始致しました。

そして2021年12月5日。ついに我々は米国、アジア、EUの代表をゲストスピーカーに迎え、念願の『世界がん撲滅サミット2021』を2025年万博が開催される大阪で初めて開催させていただき、大成功を収めることができました。当日は大阪府知事 吉村洋文氏をはじめ関西経済連合会会長 松本正義氏、大阪府医師会会長 茂松茂人氏ら大阪の政治・経済・アカデミアの重鎮をお迎えし、米国から前述のマーク・J・ラテイン教授、EUから世界的ながん医療の権威ジャン=イヴ・ブレイ教授、香港からやはり腸管免疫細胞研究の世界的権威フランシス・チャン教授、そして日本からノーベル賞候補の中村祐輔氏、坂口志文氏のお2人にそれぞれご講演をいただくまでに成長致しました。

これも皆様のご支援をいただけたからであり、改めて感謝申し上げます。

~今こそチーム・マンカインドで挑戦を開始しよう!~

我々の目標は大胆です。

それは日米及び世界の人々と連携して『チーム・マンカインド(人類)』の力によって、がんを2030年に撲滅するというものです。

そこで2025年をがん予防薬元年と位置づけ副作用のない持ち運びのできるリーズナブルながん予防薬を世界で開発しようというアクションを開始いたします。

そのために2020年より、まずがん・感染症予防につながる腸管免疫細胞強化に向けた『ヒポクラテス・プロジェクト』を開始いたしました。

これは『すべての病は腸から始まる』と看破した古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの精神を見直すための画期的イノベーションにつながるものでもあります。

多くの人々は、がん撲滅は不可能だと否定するかもしれません。

しかし我々はこう考えます。

『不可能は可能性を生み出す母なのだ』と。

そもそも天然痘でもペストでもそれを撲滅しようと呼びかけた最初の人々は「そんなことは不可能だ」と世界中の人々から否定されたのです。しかし名声よりも勇気を失うことを恐れた先人は、天然痘やペストを撲滅するために戦い続け、ついに不治の病から人類を解放したのです。

だからこそ、今、我々も『がん』の悲劇から人類を解放するため、その撲滅に向けて立ち上がる道を選んだのです。

大事なことはAIや研究者、企業のネットワークを活用することで『チーム・マンカインド』のパワーアップを図り、データを徹底的に分析。先端技術を大胆に投入するイノベーションの精神を失わないことです。

そのためにはサイバー世界だけでなく志ある人々が実際に一堂に顔を合わせ、お互いの意見やアイデア、そして心を通わせ合うことが重要です。だからこそ今年11月3日(祝・金)正午より大阪国際会議場において開催される『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』は歴史的にも重要な意味と使命を帯びているのです。

どうか私共の趣旨をご理解いただき、『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』開催に向けてご支援、ご指導をいただけますと幸いです。

さあ皆さん、がんの未来医療を世界の人々と発展させるためにも『チーム・マンカインド』の一員として一人ひとりが、がん撲滅に向けて共に立ち上がり前進を開始しましょう!

世界がん撲滅サミット2023実行委員会一同

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