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2021.12.20

公益社団法人 関西経済連合会 会長メッセージ

公益社団法人 関西経済連合会 会長
松本 正義

『世界がん撲滅サミット2021 in OSAKA』の開催を心よりお慶び申し上げます。
2025年に「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする「大阪・関西万博」の開催を控える、ここ大阪において、オールジャパンでのがん撲滅に乗り出す本サミットが開催されることを大変嬉しく思います。また、日々、がんの治療・研究に尽力されている皆さま、本サミットの開催にご尽力賜りました関係の皆さまに心より感謝と敬意を表します。

がんは、わが国の死因の第1位であり、がんの撲滅は、多くの国民が強く願っていることであります。関西には、各地にがん治療の先端的な治療を提供する医療機関が集積しております。また、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)、神戸医療産業都市をはじめとする研究開発拠点では、がんを克服するための先進医療の確立に向けた研究開発が日々行われております。さらに創薬分野などの研究開発を支える大型放射光施設(SPring-8)など、世界最先端の研究機関が立地しています。経済界では、こうした取り組みを推進すべく、国の特区制度などを活用し、関西における研究体制の拡充に向けて、政府への働きかけなどを行って参りました。まさに、関西はがんと闘うための基盤を産学官の連携のもと構築してきた地域といえます。

関経連が昨年策定した「ファーストペンギンの心意気」をコンセプトとする、「関西ビジョン2030」では、「心身ともに健やかになる活力ある地域づくり」を重点分野の一つに位置づけております。当会では、2025年の「大阪・関西万博」をマイルストーンにし、健康・医療分野における産学官連携のプラットフォームである「関西健康・医療創生会議」等と連携し、データ利活用の推進や、医学・医療の発展に向けて貢献して参りたいと考えております。

最後に本サミットがご参加の皆さまにとって実り多きものとなることを期待するとともに、益々のご健勝とご多幸を衷心より祈念し、私からのメッセージとさせていただきます。