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2018.09.11

内閣官房長官メッセージ(2017)

内閣官房長官
菅  義偉

第3回がん撲滅サミットの開催を心よりお慶び申し上げます。はじめに、医学の進歩に向け、日々、がん治療、がん研究に取り組んでおられる関係者の皆様の取組に対して心より敬意を表します。

がんは、昭和56年より死因の第1位であり、平成27年には、年間約37万人が亡くなり、生涯のうちに、約2人に1人が罹患し、3人に1人ががんで亡くなっているなど、依然として国民の生命と健康にとって重大な問題であります。

こうした状況を踏まえ、政府をあげてがん撲滅に向けた取組を積極的に推進すべく、先般、第3期がん対策推進基本計画を閣議決定したところです。計画は、2017~22年度の6年間のがん対策の指針となっており、がん検診受診率の目標の50%への引き上げや、がんゲノム治療の推進などが盛り込まれています。

また、研究開発分野については、「健康・医療戦略」に即して策定している「医療分野研究開発推進計画」において、基礎研究から実用化へ一貫して繋ぐ重点プロジェクトの一つの柱として、がん研究を位置付けており、29年度は180億円の研究費を運用しています。

さらに、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)を中心に、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の三省と連携して研究開発を推進しており、膵がん早期診断のバイオマーカーの開発、卵巣がんの腹膜転移のメカニズム解明など、研究の成果が着実に見られているところです。

今後も、がん研究をはじめとして、健康長寿社会実現に向けた多くの施策を通じ、国民が健康で安心して暮らせる社会、医療体制を構築すべく努めていきたいと考えています。

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